四天王ドクリントン登場!3

ケンタ君というその子は、気象予報士であるお母さんの予報が外れ、楽しみにしていた遠足が雨のために中止になってしまったことを怒って手すりを上ってしまったのだった。お母さんに話を聞くと、ここ数日、気象衛星の様子がおかしいとのことだった。そう言われてみると、TVで観る天気予報が最近外れてばかりだったかもしれない。
イヤな予感がしたので、気象衛星を管理しているという、種子島宇宙センターまで行ってみる事にした。だが、着いてみるとなんだか騒がしい。警備も厳重で、殺気立っていた。訪問の理由さえ聞いてもらえず、責任者らしき人に追い出されそうになった時、ついさっきまで東京にいたはずのケンタ君とお母さんが現れた。なんと責任者はケンタ君のお父さんだったのだ。
やっとセンター内に入れてもらい、調査をしていると、警備員の中に怪しいヤツが混ざっている事に気が付いた。そいつが落としていったと思われる紙切れには、「戦闘員募集! 君もジャアックの星になろう!」という文字が! 怪しい警備員の後をつけて行くと、入り組んだ路地を入り、思ったとおり、数人のジャアック戦闘員と合流した。そこで戦闘員を倒している時に奥から出てきたのがドクリントンだったのだ。
気象衛星ひまわり(当時)を妨害するべく、暗黒衛星ひまわりなるものを飛ばして天気予報を狂わせ、人々を混乱の渦に巻き込み、さらに戦闘員募集のチラシを衛星から撒くという作戦だった。金も人出もかかった大掛かりなもので、ドクリントンは自分の立てた計画に酔いしれ、作戦の詳細をベラベラと話すのだった。僕の始末を戦闘員に任せ、ドクリントン本人は奥へと戻って行った。僕のレベルでは、ドクリントン自ら手を下すまでもないのだろう。悔しいが、それは事実だった。「パーフェクト! マーヴェラス!」と自分を褒め称えているバイオ科学部隊総長を、頭ではアホらしいと思いながらも、僕の膝は震えていたのだ。
戦闘員を蹴散らした僕は、ヒーロー☆コネクションがどこからか用意したロケットに乗り、すでに発射されていた暗黒衛星ひまわりを捕らえ、爆破させることに成功した。その後、ケンタ君はお母さんと仲直りしたらしい。任務はそこで終わったが、僕の中には四天王に対する恐怖心と闘争心が同時に沸き起こった。ジャアックのくだらなさに気が緩んでいた時期でもあったので、自分自身に対する反省の意も込めて、改めて打倒ジャアックを誓ったのだった。

そして2月。僕は暗黒風水に悩まされることになる…

END

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