コスモタワージャック ルクレツィアの策略1

ジャアックの動きが不穏だ。四天王ジャキバが指揮する作戦が、ここのところ急激に増えている。
名古屋では、冷凍怪人シャロンエビ怪人エビータ灼熱怪人ワルストーブの3体を使って制圧を試みた。別の任務で偶然名古屋にいた僕は、待ち合わせしていた古谷さんを待たせて退治した。
名古屋随一の繁華街、栄を誰が仕切るかで、エビと雪だるまが
「まるまる太った体にはムリ!」
「何よ、このガリガリエビ頭!」
と、ギャアスカ騒いでいた。ストーブは諌めようとしたが、その2人に
「溶けるじゃないの!」
「焦げるじゃないの!」
と足蹴にされ、名古屋城まで吹っ飛ばされた。僕は、無視された腹いせに猛烈に暴れていたワルストーブを相手にするハメになった。
「ブオーーー!! もうイヤだー! オンナもお前もキライだーーーっ!!」
と泣きながら去って行くワルストーブに、少しだけ同情した。
一方、オンナ2体は最終的にジャンケンで栄争奪戦に決着を付ける事にしたらしいが…ジャンケン。考えなくても判りそうなものなのに。
もちろんハサミしか出せないエビータが負けた。これまた機嫌が悪く、戦いには多少てこずった。騙されるエビが悪い。
しかし、戦闘で発散して気分が変わったのか、突然接近して来たかと思うと
「強い人は好きよ、チュッ肇
と訳のわからない事を囁きつつ、僕の頬に…!!! な、何だ?!
あまりの事に、僕の全ての機能が停止してしまった…気を取り直して冷凍怪人の元へ向かった。
栄で気持ち良く狼藉をはたらいていたシャロンはしかし、
「こんな西では暑くて調子が出ないわ!」
と、戦闘もそこそこに行ってしまった。別に、僕が呼んだわけじゃない。

それ以降、ジャキバの地方を征服しようとする執念は増していく。
札幌ではエビと電撃怪人クラゲノム軟体怪人ゲソノバの海鮮トリオを、札幌仮面RXと共に撃退した。
不吉怪人クロカゲ枯渇怪人カレキング悪臭怪人クサイダーは夜陰に紛れて大阪を襲撃しようと画策していた。
汚染怪人フネンゴ騒音怪人ソーオーン暴走ハイガスの公害トリオは東京占拠に失敗し、その後、ジャキバに無断でソウルでのリベンジを謀った。
立て続けに起こるジャキバの計略に、ヒーロー☆コネクションも少々疲れていた。常に複数の怪人を使ってくるため、消耗度が激しかった。それをあざ笑うかのように、大阪のWTCコスモタワーがジャックされた。
ジャキバではなく、ルクレツィアによって。

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