クイズ☆コネクション 100万円獲得だ!1

輝石彩
歌えば初登場第1位は当然で、その振り付けは園児達のお遊戯で大人気。
スポ根ドラマで主演したかと思うと、余命幾ばくもない薄幸な少女を熱演。
CMは損保からプリンタ、シャンプーやアイスクリームにいたるまで網羅。彼女の顔をTVで見ない日はない。
AM局での週1回30分のレギュラー番組は、ラジオ離れの激しい20代前半以下の世代が夢中になって聴いている。
本屋やコンビニの週刊誌コーナーでも常に複数誌の表紙を飾っているのを確認できる。
そう、彼女は超スーパーアイドルなのだ。
そして、輝石彩初のレギュラー番組が、「クイズ☆コネクション」の司会のアシスタントだった。
解答者は近頃では珍しく、芸能人ではなく一般人。解答者が次回の解答者を指名するから「クイズ☆コネクション」。
先日、茶柱さんが解答者に指名された事はヒーロー☆コネクション内でも話題になっていた、いろいろな意味で。
もちろん一番の関心事は、茶柱さんが誰を指名するか、という事だった。大方の予測ではヒーロー☆コネクション関係者以外から選ぶだろうという事で一致していたが、機密を守る意味もあって、茶柱さんには他に付き合いのある人はいないんじゃないかと言う人もいた。
茶柱さんを指名した人は、以前ヒーロー☆コネクションに調査依頼をした事がある一般人らしかった。
「茶柱さん、よく指名を受けたね」
「そうね。何でもヒーロー☆コネクションを世間に知らしめようという動きが上層部にあるみたいで、それに乗っかったらしいわよ」
「何でそんな事するんだろう?」
「何かと協力を得られやすくなるからでしょ。だから茶柱さんも次の解答者をヒーローから選ぶだろうって話よ」
「あれ、ヒーロー☆BBSの予想と違うんだな。キューティ、どこからそんな情報を手に入れるの?」
「あぁ…えっとーまぁ、給湯室、かなー。アハハ…」
「給湯室? どこの?」
「あ、ううん、ものの例えというかまぁ、その…まぁ、いいじゃない」

NEXT

~Topページへ